【社長が語る】家族に胸を張れる仕事とは ~不動産仲介のプロとしての誇り~
『お父さんの仕事って、どんな仕事?』と聞かれた時、胸を張って『人の役に立つ、素晴らしい仕事だよ』と答えられる。それが、私が仕事をする上で最も大切にしていることです。
この名古屋の地で長年、事業用不動産の仲介業を営んできました。振り返れば、数えきれないほどの企業様、店舗オーナー様の夢の実現に立ち会い、共に喜びを分かち合ってきました。その一つ一つの出会いと、そこから生まれる信頼関係こそが、私達の仕事の原動力であり、誇りの源泉です。
弊社の行動方針の一つに「家族に胸を張って話せる仕事をしよう」という言葉があります。これは、単に法令を遵守し、倫理的に正しい行いをするといった当たり前のことだけを指しているのではありません。私達の仕事が、お客様の人生、そして地域社会にとって、かけがえのない価値を生み出していると確信を持って言えるかどうか。常に自問自答しながら、日々の業務に取り組む姿勢そのものを表しています。
お客様の「ありがとう」が、私達の誇り
不動産仲介という仕事は、単に物件とお客様を結びつけるだけではありません。それは、お客様の事業の成長、夢の実現を経営面から支える、非常に責任のある仕事だと考えています。
例えば、起業を志すお客様にとって、初めてのオフィス選びは、まさに未来への投資です。立地、広さ、賃料、設備… 多くの要素を考慮し、お客様の事業計画を詳細にヒアリングしながら、最適な物件を共に探し出す。その過程で、お客様の期待と不安、そして夢に対する熱意に触れるたびに、私達の心も熱くなります。
無事に契約が成立し、「おかげで、素晴らしいオフィスが見つかりました。本当にありがとう」という感謝の言葉をいただいた時、何物にも代えがたい喜びが湧き上がってきます。それは、単なる取引の完了ではなく、お客様の人生の新たな一歩を支えることができたという、確かな手応えです。
また、店舗の仲介では、オーナー様の想いが詰まったコンセプトを理解し、そのコンセプトに最も適した立地、広さ、内装の可能性を持つ物件を探し出すことが重要になります。「この場所で、自分の店を開くのが夢だったんです。本当にありがとうございます」という言葉をいただいた時、私達の仕事が、単なる不動産取引ではなく、人々の夢を形にするお手伝いをしているのだと、改めて実感します。
お客様からの「ありがとう」という言葉は、私達にとって最高の報酬であり、明日への活力となる誇りなのです。
地域社会への貢献という意義
私達の経営理念は「物件を通して人とコミュニティを繋ぎ人々の絆を育みます」です。この理念には、単に物件の仲介をするだけでなく、私達の仕事を通じて、地域社会の活性化に貢献したいという強い想いが込められています。
企業や店舗が進出することで、新たな雇用が生まれ、地域経済が活性化します。また、人々が集まる場所ができることで、新たなコミュニティが形成され、活気あふれる街づくりに繋がります。私達は、不動産仲介という仕事を通じて、その過程 の一翼を担っているという 意義 を常に持っています。
例えば、長年空き家になっていた物件を、地域に根差した新しい事業を始める起業家に紹介し、その事業が地域のお客様に愛され、街の活性化に貢献する。そのような事例に立ち会うたびに、私達の仕事が、単なる経済活動ではなく、社会的な意義を持つものであると強く感じます。
私達が紹介する一つ一つの物件が、そこで働く人々、訪れる人々、そして地域社会全体に、ポジティブな影響を与えられるように。常にその視点を持ち続け、物件情報を提供するだけでなく、地域の情報や潜在的価値を積極的に発信していくことも、私達の重要な役割だと考えています。
プロフェッショナルとしての矜持
「家族に胸を張れる仕事」をするためには、常にプロフェッショナルとしての意識を持ち続けることが不可欠です。不動産に関する深い知識はもちろんのこと、法令的な側面、金融的な側面、そして市場の動向まで、幅広い知識を常にアップデートしていく必要があります。
また、お客様の視点に立ち、隠れたニーズを的確に把握するヒアリングと、最適な決断を提案できる提案力も求められます。お客様にとって、不動産の取引は一生に一度あるかないかの大きいイベントであることが多いからです。だからこそ、お客様の不安を可能な限り取り除き、安心して取引を進めていただけるよう、誠心誠意サポートすることが、私達の責任だと考えています。
時には、複雑な条件の交渉や、予見できないトラブルが発生することもあります。しかし、そのような状況 にも、長年の経験と知識、そして何よりもお客様のために最善を尽くしたいという強い想いを持って、不動産のプロとして毅然と対応することが、お客様からの信頼に繋がると信じています。
次世代への継承
私達が目指すのは、単に今日の取引を成功させることだけではありません。私達の仕事を通じて、次世代を担う若い世代に、「働くことの意義」や「プロフェッショナルとしての誇り」を伝えていくことも、重要な使命だと考えています。
お客様からの感謝の言葉、地域社会への貢献の実感、そしてプロフェッショナルとしての成長。これらの経験を通して、働くことの喜び、人の役に立つことの素晴らしさを、若い世代に伝えていきたい。そして、私達の背中を見て育った子供たちが、いつか自分の仕事について語る時、胸を張って「素晴らしい仕事だ」と言えるような、そんな財産を残していきたいと考えています。
「三方よし」の精神
弊社の行動方針には「常に『改善』し『三方よし』を心がけよう」という言葉もあります。「三方よし」とは、「売り手よし」「買い手よし」「世間よし」という、近江商人の 基本的な考え方です。私達の仕事においても、お客様の満足はもちろんのこと、地域社会への貢献、そして私達自身の成長、この3つをバランス良く実現していくことが重要だと考えています。
お客様にとって最良の決断を追求することはもちろん、その決断が地域社会にとっても利益であり、そしてそのプロセスを通じて、私達自身も不動産のプロとして成長できる。そのような「三方よし」の精神を常に心がけることこそが、「家族に胸を張れる仕事」に繋がると信じています。
最後に
不動産仲介という仕事は、人と人との繋がりの中で生まれる、人情味溢れる仕事です。お客様の夢を共有し、共に実現に向けて歩むことができる。地域社会の活性化に貢献できる。そして、その過程で、自分自身も 不動産のプロとして成長できる。こんなにもやりがいのある仕事に携われていることを、心から感謝しています。
これからも、「家族に胸を張って話せる仕事」を追求し続け、お客様、地域社会、そして未来の世代のために、真に価値のあるサービスを提供していきたい。それが、私達の変わらぬ誓いです。