物件探しはコミュニティ探し!地域との繋がりを重視する私たちの考え方

事業用不動産を選ぶ際、多くの方が注目するのは、賃料・立地・設備・築年数といった“物件そのもの”の条件です。確かにそれらは大切です。しかし、私たちが日々現場で感じているのは、「物件の価値はコミュニティで決まる」という事実です。

物件とは、単なる箱ではありません。その場所で営まれるビジネスが地域にどう溶け込み、どう価値を提供していくか。その点を無視してしまうと、どんなに優れたスペックの物件であっても、長期的な成功には繋がりません。

地域密着で見える“コミュニティの力”

私たちは名古屋市東区を拠点とし、地元に根ざした事業用賃貸仲介を行っています。商店街の小さな貸店舗からオフィスビルの一角まで、多様な物件を扱う中で、共通して見えてくるのは「地域との関係性が事業の成否を大きく左右する」ということです。

例えば、駅近で人通りの多いエリアでも、地元住民との関係が希薄な店舗は苦戦するケースが見られます。一方、少し裏通りでも、地域のイベントに協力したり、他店舗と連携して販促を行うような企業は、安定した集客と売上を維持しています。

これは、“モノ”としての不動産ではなく、“ヒト”と“地域”という観点で物件を見る必要性を示しています。私たちが掲げる経営理念「物件を通して人とコミュニティを繋ぎ人々の絆を育みます」は、まさにこうした実体験から導かれた考え方です。

単なる仲介業務ではない「繋げる仕事」

私たちの仕事は単に物件を紹介して終わりではありません。その先にある“人と人”“企業と地域”“新規事業と既存の文化”を繋ぐことが、真の価値だと考えています。

具体的には、以下のような取り組みを行っています:

  • 地元事業者との交流会を開催し、新たなビジネス連携の機会を創出
  • 地域商店街や自治会とのパイプを活かし、新規出店時の地域受け入れをスムーズに
  • 成約後も近隣との関係構築サポート(例:挨拶回りの同行、地域イベントの紹介)

これらの活動は、すべて「人との繋がり」が円滑に育まれることを目的としています。不動産という“ハード”の提供にとどまらず、“ソフト”の部分もサポートする。それが、私たちが地域密着型の不動産会社として果たすべき役割だと考えています。

ビジネスはコミュニケーションから始まる

コミュニティを重視した物件選びには、多くのメリットがあります。たとえば、以下のような点です:

  • 顧客との距離が近く、リピートや口コミによる集客が期待できる
  • 地元ネットワークからの人材採用がスムーズ
  • 地域イベントや商業施策と連携し、広報コストを抑えたプロモーションが可能

こうした“目に見えにくい価値”は、事業用不動産選定の際に軽視されがちですが、実際には事業の土台を支える非常に重要な要素です。

私たちの経験上、成功しているテナントの多くは、物件探しの段階から「誰と関わるか」「どんな人が周囲にいるか」といった人間関係を重視していました。逆に、それを軽んじてしまうと、たとえ初期の立地条件が良くても、長期的には苦戦を強いられることが少なくありません。

私たちが目指す未来:共に育つ街づくり

私たちの行動指針のひとつに、「常に“改善”し“三方よし”を心がけよう」という言葉があります。これは、「貸主」「借主」「地域社会」すべてにとって良い取引を目指す姿勢を示しています。

そのため、私たちは単にテナントの利便性を考えるだけでなく、貸主様にも地域にも喜んでいただける形を模索し続けています。

例えば、空室が続いていたビルにカフェやコワーキングスペースを誘致し、周辺地域の人の流れを生み出した事例があります。このように、物件という“点”から、地域という“面”への価値創出が、私たちの不動産業としての存在意義だと考えています。

また、弊社のもう一つの行動指針「良い人生は“ありがとう”が創る」も、地域との関係構築において常に意識しています。心から感謝される仕事を重ねていくことが、信頼関係を築き、ひいてはその街の魅力を高めることにつながると信じています。

終わりに:不動産選びは“未来”を選ぶこと

事業用物件を探すということは、単なる箱を借りることではありません。それは、そこに根を張り、地域に溶け込み、人との繋がりを築きながら未来を創っていく選択なのです。

だからこそ、私たちは物件の紹介にとどまらず、その街の空気感や人の温度まで含めてご提案します。物件は“情報”として選ぶものではなく、“物語”として紡いでいくものだと私たちは考えています。

地域密着型の不動産会社として、これからも「物件を通して人とコミュニティを繋ぐ」という理念のもと、街と人の未来を繋ぐお手伝いを続けてまいります。