御器所で「重飲食×居抜き」を探す意味
飲食店を始めたい。
あるいは、次のステージとして新しい場所を探している。
そんな方にとって、
**「どの街で、どんな物件を選ぶか」**は、
味やコンセプトと同じくらい重要な経営判断です。
今日は、
名古屋市昭和区・御器所エリアにある「重飲食可能な居抜き物件」
について、私達の視点からお話ししたいと思います。
単なる物件紹介ではありません。
「なぜ、この条件が価値を持つのか」
「この街で店をやる意味は何か」
をお伝えします。
御器所という街が持つ“ちょうどいい強さ”
御器所は、
地下鉄桜通線・鶴舞線の2路線が使える交通利便性を持ちながら、
駅周辺に多数の繁華街が広がっているわけではありません。
その代わり、
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長年住み続けている地元の方
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子育て世代のファミリー層
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学生や会社員
こうした**「日常を生きている人たち」**が、
自然に交差する街です。
つまり御器所は、
観光客頼みではなく、
地域の日常利用で商売が成り立つエリア。
飲食店にとっては、
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リピーターが育ちやすい
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平日と週末の差が極端になりにくい
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価格帯や雰囲気を無理に背伸びしなくていい
そんな“地に足のついた商い”ができる場所だと感じています。
今回の物件概要と、見逃せないポイント
今回ご紹介するのは、
御器所エリアにある重飲食可能な居抜き物件です。
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面積:約70㎡
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構造:木造2階建
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使用範囲:1階・2階一括
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築年:1966年
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入居可能時期:即入居可
築年数だけを見ると、
「古いな」と感じる方もいるかもしれません。
ですが、
この物件の本質的な価値はそこではありません。
「居抜き×重飲食可能」という希少性
まず強調したいのが、
重飲食が可能という点です。
焼肉、焼き鳥、鉄板焼きなど、
煙や匂いが出る業態は、
立地や建物条件によっては制限されることが多い。
実際、
「やりたい業態は決まっているのに、物件がない」
という相談は本当に多いです。
その中で、
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すでに飲食仕様
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厨房設備が残っている可能性が高い
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重飲食OK
この条件が揃う居抜き物件は、
正直、出会えるタイミングが限られます。
居抜き物件は「近道」でもあり「選択」でもある
ここで、少し考えてみてほしいんです。
もしあなたが飲食店を始めるなら、
ゼロから内装をつくりますか?
それとも居抜きを活かしますか?
一から作れば、
理想を100%形にできます。
ただし、時間も資金もかかる。
一方、居抜き物件は、
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初期費用を抑えられる
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開業までのスピードが早い
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既存設備を活かせる
という大きなメリットがあります。
ただし当然、
「残っている設備が自分の業態に合うか」
という見極めは欠かせません。
居抜きは妥協ではなく、
戦略的な選択です。
条件面についても、現実的な設定
今回の物件条件は以下の通りです。
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保証金:賃料の3ヶ月分
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解約時:50%償却
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保証会社加入:必須
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火災保険加入:必須
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契約形態:定期借家5年
保証会社や保険加入は、
今の時代ではスタンダードな条件です。
定期借家についても、
内容次第では大家様と相談の余地があります。
「条件が厳しい」と切り捨てる前に、
交渉できる部分・できない部分を整理する
これが事業用不動産ではとても重要です。
居抜き物件は“バトン”のような存在
私達は、
「物件を通して人とコミュニティを繋ぎ、人々の絆を育む」
という理念で仕事をしています。
居抜き物件は、まさにそれを体現する存在です。
前のオーナーが積み上げてきた時間や工夫。
そこに新しい想いが重なり、
また次の物語が始まる。
地域の方から見れば、
「同じ場所で、また新しい店が始まる」
という安心感にもつながります。
これは、
単なるテナント入替ではありません。
街の記憶を引き継ぐ行為だと、私達は思っています。
御器所で、どんな店が育つだろうか
この物件を見たとき、
私達の頭にはいくつかのイメージが浮かびました。
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地元の家族が通える焼肉店
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仕事帰りに一杯寄れる炭火焼きの店
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常連同士が顔見知りになる、気取らない酒場
どれも共通しているのは、
「派手さ」ではなく「続くこと」。
御器所という街は、
そういう店をちゃんと育ててくれます。
最後に|あなたなら、この物件をどう活かしますか?
物件は、条件だけで選ぶものではありません。
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誰に来てほしいのか
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この街で、どんな存在になりたいのか
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5年後も、ここに立っていたいか
そうした問いに、
静かに答えてくれる場所かどうか。
もしこの御器所の物件に、
少しでも可能性を感じたなら、
ぜひ一度、現地を見てください。
あなたなら、この場所で
どんな物語を始めますか?
私達は、その最初の一歩を、誠実にお手伝いします。

