内見で失敗する人に共通する「たった一つの落とし穴」
店舗物件の内見に立ち会っていると、「これは本当によくあるな」と感じる場面があります。
それは――
物件自体はとても良いのに、内装費用が想定以上にかかってしまうケースです。
実はこれ、
店舗開業における最大の落とし穴と言っても過言ではありません。
多くの人が見ているポイント、そして見落としているポイント
物件を探す際、多くの方がチェックするのは
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立地
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賃料
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面積
このあたりではないでしょうか。
ここまで意識できていれば、正直まだ健全です。
ただ、現場ではもう一段階、気になるケースもあります。
それが
「今日は雰囲気を見に来ました」という内見。
もちろん、空間の印象を確かめること自体が悪いわけではありません。
ただし、何の準備もないままの内見は、その後の判断を大きく狂わせる原因になります。
店舗開業は、その後の人生や事業を左右する大きな意思決定です。
だからこそ私達は、「最初から全力で向き合ってほしい」と本気で思っています。
内見で差がつくのは「目的を持っているかどうか」
では、内見のときに何を意識すべきなのか。
答えはとてもシンプルです。
目的を持った内見をすること。
多くの方が
「なんとなく雰囲気を確認したくて」内見されますが、それでは判断材料が不足します。
私達が必ずお伝えしているのは、次の2点です。
① 内装イメージを具体的にしてから来る
完璧な図面やデザインである必要はありません。
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どんな業態をやるのか
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客席は何席くらいか
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厨房やバックヤードはどの程度必要か
このレベルで構いません。
これがあるだけで、「この壁は抜けるか」「この設備は使えるか」といった現実的な会話ができるようになります。
結果として、内装費用のブレが大幅に減ります。
② オープンまでのスケジュールを意識する
「いつ頃オープンしたいのか」
これも内見時点でとても重要です。
施工期間がどれくらい必要か
ビル側の工事ルールはどうなっているか
こうした条件は、
早い段階で共有しておかないと後から調整が効かなくなります。
内見時に
「今日のゴール(判断基準)」を持っているかどうかで、話の進み方は大きく変わります。
目的を共有すると、すべてがスムーズに進む
内装イメージとスケジュールを事前に整理し、不動産業者と目線を合わせて内見に臨む。
それだけで、
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認識のズレが減る
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ビル側にも正確な施工期間を伝えられる
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「こんなはずじゃなかった」を防げる
こうしたメリットが生まれます。
これは単なる効率化ではなく、誠実な取引を成立させるための準備でもあります。
内見は「見る場」ではなく「判断する場」
内見は、
雰囲気を楽しむイベントではありません。
事業として成立するかどうかを、冷静に判断するための時間です。
だからこそ
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何を実現したいのか
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どこまで費用をかけられるのか
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いつまでに形にしたいのか
この3つを、最低限整理した上で臨んでほしいと思います。
最後に
もし、これから店舗開業を考えている方がいらっしゃったら、ぜひ今日の話を思い出してください。
内見は「数を見る」ことよりも、
一件一件を深く見ることが何より大切です。
私達は、
物件を通して人とコミュニティをつなぐ仕事をしています。
そのためにも、
最初の内見から、事業として無理のない選択ができるよう、
これからも現場目線で正直にお伝えしていきたいと思います。


