不動産を借りる時の極意|知らないと損する「駆け引き」の本質
不動産を探していると、こんな言葉を言われた経験はないでしょうか。
「この物件、早く決めないと他の人に取られますよ」
正直に言います。
これは――事実半分、煽り半分です。
誤解してほしくないのですが、不動産業者が全員ウソをついているわけではありません。
実際、業界の現場では本当に不思議な現象が起こります。
なぜか「急に」申込みが重なる物件がある
例えば、
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1年以上、問い合わせすらなかった物件
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内見もほとんど入らず、正直「動きが悪い」と思われていた物件
こうした物件に、ある日突然、複数の申込みが同時に入ることがあります。
これ、現場では珍しくありません。
理由はいくつかありますが、
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賃料条件が見直された
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市場全体の動きが変わった
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同じタイミングで「本気の検討者」が現れた
などが重なると、こういう現象が起きます。
だから
「他にも検討者がいます」という言葉が、
完全な作り話とは限らないのも事実です。
ただし、本当に大事なのはここからです。
物件の駆け引きで一番重要なこと
私達が、お客様に必ずお伝えしている極意があります。
それは――
**「借りられる状態で内見に臨むこと」**です。
これができていない内見は、正直に言ってしまうと、
時間と労力のロスになることが多い。
なぜ準備不足の内見は危険なのか
理由はシンプルです。
物件は一つひとつが唯一無二だから。
立地も条件も違えば、
同じように見えても中身はまったく別物です。
つまり、
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Aの物件で悩んで出遅れた
-
Bの物件でその経験を活かそう
と思っても、
その学びが次に活きないケースが多いんです。
だからこそ、
向き合うべきは「物件」ではありません。
本当に見るべきは「自分という物件価値」
ここが、今日一番お伝えしたいポイントです。
不動産を借りる場面で、
実はオーナーや管理側が見ているのは、
「この人は、ちゃんと契約を履行できるか?」
「トラブルなく、安定して使ってくれるか?」
つまり、
あなた自身が“審査される物件”でもあるということです。
借りられる人が整えている3つの準備
では、「借りられる状態」とは何か。
最低限、次の3つは整えておく必要があります。
① 収入・資金の裏付け
収入証明、自己資金、初期費用の算段。
ここが曖昧なままだと、話は前に進みません。
② 初期費用を即答できる状態
「だいたいこれくらいです」と言われたときに、
即座に「問題ありません」と返せるかどうか。
この一言が、判断スピードを大きく左右します。
③ 本気度が伝わる姿勢
書類の準備、質問の内容、決断の速さ。
これらは、想像以上に相手に伝わっています。
即決できる人は「強い」
良い物件に出会ったとき、
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条件は想定内
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資金も準備済み
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迷う理由がない
この状態の人は、
駆け引きに振り回されません。
「取られるかもしれない」という言葉に焦ることもない。
なぜなら、決められる準備が整っているからです。
駆け引きに勝つ人は、駆け引きをしない
不動産の現場でよくあるのが、
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値下げ交渉ばかり考える
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条件の細かい駆け引きに時間を使う
でも実際は、
借りられる人ほど、変な駆け引きをしません。
それよりも、
「この条件なら進めます」
「このスケジュールで考えています」
と、淡々と判断していく。
これが結果的に、
一番スムーズで、リスクの少ない借り方です。
最後に
不動産を借りる場面では、
情報量や交渉テクニック以上に、
準備がすべてを決めると言っても過言ではありません。
物件に振り回されるか、
物件を選び切る側に立つか。
その分かれ道は、
内見前からすでに始まっています。
これから物件探しをされる方は、
ぜひ「借りられる状態」で現場に臨んでください。
それが、後悔しない選択につながります。
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