社長ブログ:私たちの「改善」活動の裏側 ~より良いサービスのために~

不動産業は「物件」だけを扱う仕事ではありません。お客様の「決断」や「未来」に直接関わる、極めて人間的で信頼重視のビジネスです。特に、私たちのように貸事務所や貸店舗など事業用賃貸を専門とする仲介会社にとって、物件紹介は単なる「商品案内」ではなく、「事業成功のパートナー」としての役割を担うものだと考えています。

その中で、私たちが経営理念の柱として掲げているのが「常に改善し、三方よしを心がける」という行動方針です。これは、取引先・お客様・私たち自身の三者すべてに価値を生み出すことを目指し、日々の業務を少しずつ進化させていくという決意でもあります。

今回は、普段はあまり表には出てこない、私たちの「改善」活動の裏側を、社長の視点からお話ししたいと思います。


■ 改善の第一歩は「お客様の声」から

私たちは日々、貸事務所や貸店舗を検討される経営者・起業家・法人担当者など、多様なバックグラウンドを持つ方々と接しています。その中で必ず心がけているのが、「一件一件の声を、社内に持ち帰ること」。

具体的には、次のような仕組みを整えています。

  • 接客後ヒアリングの記録

  • お断り理由の分析と改善点の洗い出し

例として、「資料の内容が分かりにくい」「提案の選択肢が少なかった」などのフィードバックがあれば、すぐにテンプレートや提案フォーマットを見直します。


■ 定例会議での「現場ファースト」改善

私たちが毎週実施している定例ミーティングでは、「現場からの提案」が必ず1件以上出ることが暗黙のルールになっています。これは社長である私が最も大切にしている文化の一つです。

会議では以下のようなテーマが頻繁に議題となります:

  • 「空室一覧の更新をもっと迅速にするには?」

  • 「資料請求があった際の初動対応を短縮できないか?」

  • 「写真撮影のクオリティを上げて物件魅力を伝えるには?」

それぞれに担当者を決め、1週間以内に小さなアクションを起こすことを基本としています。こうすることで、「考えるだけで終わらない」「形にするまでが改善」という共通認識が生まれ、チーム全体の意識も変わってきました。


■ デジタルツールの積極導入

業務改善において、ITの活用は不可欠です。私たちは不動産業界におけるデジタル化の流れに対し、能動的に取り組んでいます。

導入している主なツールと改善効果:

  • IT重説(Zoom/Google Meet対応)
     → 対面が難しいお客様にも柔軟に対応。時間と交通費の削減。

  • チャット型営業支援ツール(LINE公式)
     → スムーズな情報共有と履歴管理で、引継ぎの精度が向上。

これらは、単に効率化を目指すだけでなく、「お客様がストレスなく情報を受け取れる状態」をつくることが目的です。


■ 「ありがとう」が溢れる組織文化づくり

行動指針の一つに「良い人生は『ありがとう』が創る」という言葉があります。これは社内でも実践しています。

  • 社内に「ありがとう」を感じる雰囲気を作る

  • 成約時だけでなく、小さな気遣いにも感謝を伝える習慣

改善は、指示命令で強制するのではなく、感謝と承認の連鎖の中で自然に生まれてくるものだと私は信じています。


■ 最後に ~“改善”とは小さな変化の積み重ね~

「業務改善」「サービス向上」「効率化」という言葉を聞くと、大掛かりな改革や最新テクノロジーを想像するかもしれません。しかし、私たちの実践する改善は、日々の小さな気づきと行動の積み重ねです。

  • 「この資料、もう少し分かりやすくならないか?」

  • 「この連絡、もっと早くできないか?」

  • 「この接客、あと一言で違ったかもしれない」

こうした“1ミリの変化”をメンバー全員で積み重ねていくことが、結果として「他社との違い」となり、お客様の「ありがとう」につながるのです。

これからも、私たちは現状に満足せず、変化を恐れず、地域とお客様にとって本当に価値ある不動産サービスを提供し続ける存在でありたいと考えています。